随想」カテゴリーアーカイブ

『火口に立つ。』を読んで

生田長江氏も上京の際に通ったであろう板井原川沿いの風景。その先には難所の四十曲峠がある。

暑い夏に思うこと

最高のムーキーベッツに

旋律

時雨

冬の冷たい雨が続きます
人生は無数の因や縁が取り巻いているもの
来年はどんな仕事をしているのかな

“パラパラと 道を鳴らすや 冬時雨”

猫じゃらし

朝の光を浴びて近所の田圃道を散歩
いつも車で通る変わらぬ風景だが、休みの日に歩いてみれば気付くことが多い
新鮮な空気、多様な秋の植物、散歩中の犬の種類等
日常全く気にも留めることのない事柄
心が平穏であれば、普段の喧騒の世界には無い事物が感じられる
心を平穏であれば、自分の世界をより感じられる

“猫じゃらし 心晴れるや 朝の余暇”

こすもす野道

夕暮れ、近くの農道を散歩した。
両脇に綺麗なコスモスが咲いている。
人間の世界がどんなに乱れようとも、律儀にも自然は人間にその季節を告げるんだなあと思う。

”秋桜 暮れる野道を 歩きけり”

時の流れ

人が亡くなる
それは時の流れによる自然の現象
悲しいことではない
「人生、お疲れ様でした」って伝える
この世は諸行無常
神様はいつもこの世界を包んでいる

陽光

他者との普遍的な共通世界が存在するかどうかはわからない。
あれこれ考えず思考を停止し、ただ阿頼耶識に身を委ねればいいと思った。その瞬間、雲間から陽光(ひかり)が差してきた。

灰色

今日も、なんの情念も湧かず、なんの感受性も働かない、ただ忙しいだけの灰色の一日だったなあ。
一日が終わり、周りに拡がる虚無感で無意味な涙が零れそうになる。

キャラメル

ウォーキングイベントに参加した。
5㎞なんてすぐ終わると思っていたら、これが意外に長くて一杯一杯だった。
日頃の運動不足のせいなのか、日差しが強かったせいなのか。
途中、キャラメルの差し入れがあり、急いで口に頬張ると、これがもの凄く美味い。
今まで食べたキャラメルの中で一番美味しかった。
あまりに鮮烈な感覚。
それでふと思ったのだが、キャラメルはいつでも同じ味のはずなのだが、この違いは何か。
自分の体調や自分の心によって、ここまで違うのである。
ならば、普段の生活や仕事も、自分の心がけ次第でいかようにも変わるはずである。
ひいてはその自分の人生でさえも。
全ては心が決めるのだ。
世界は互いの関係性で成り立つ縁起の世界だが、しかしその世界のあり様を決める主体はこちらの心なのである。
そんなことを思わせてくれる一コマだった。

久しぶりの雨降り。
車のいろんな箇所に雨が当たって、パラパラ、バラバラ、感触のいい音が鳴る。

“雨降りて テールライトで 滲みつつ”

二人で夜の散歩。
「あ、ホタル」
娘が叫ぶ方向を見てみると、
畦道に2、3粒の光。
二人の声に光で応えてくれる。
小さくて大きな感動。
しばらく歩くと今度は道路の真ん中に1粒の光。
「轢かれませんようにー!」
二人の祈りが通じ2、3台の車をやり過ごしたあと、急いで駆けつけて蛍を手のひらに保護。
蛍は光で応えてくれる。
「元気に生きるんだよー」と脇の草むらへ放した。
二人の人生と蛍の人生の一瞬の交錯。粒ほどの巡り合い。
例え粒ほどの僅かな交わりであっても、その記憶は二人の心の中で永遠に瞬き続ける。