日別アーカイブ: 2025年10月2日

街道を歩く~江府町洲河崎~

江府町洲河崎。
鳥取県西部を流れる日野川は、俣野川が合流する武庫辺りで大きく左カーブを描いて蛇行して流れる。
その大きなカーブに包まれるように洲河崎の田園風景が拡がっている。
その田園風景の先の山裾に、赤い石州屋根が立体的に立ち並ぶ。
国道181号線を車で走りながら良く見える。
この日、その景観の良さについつい引き込まれ、予定にない散策を始めた。

 

撮影日 2025.9.30
camera G7X MarkⅢ

 

出発地点の洲河崎橋の西詰。
昭和48年3月竣工の記念碑。
当時の石破二郎知事の揮毫。
現総理の父上だ。

綺麗な赤い石州瓦の屋根が立ち並ぶ印象的な光景。
背景の山、前には田園。緑に囲まれて赤が映える。

稲を木組みにかけて干すことを、地元では、”はでかけ”という。
伯耆町で農家さんにお話を伺った時、農協に卸す米は、稲刈り機で刈った後、そのままの稲を農協に引き渡す。農協は乾燥機で乾かす。自分が食べる分は、はでかけで天日干し。この方が栄養分が高まるのだそう。気分的にもその方がエネルギーをもらえそうだ。納得納得。

趣ある道を登って行く。

コスモスが街道に花を添える。
ん?
コスモスは言われなくても花か。
でも”コスモスがコスモスを添える”ではおかしいな…
まあ、なんでもいいか。

坂を登り切ったところに砂防堰堤。
近年の豪雨等も考えると心強い設備である。
つくづく、先人の努力の上に今の生活があることを思う。

眼下には日野川が流れる。
対岸は武庫の町。
丁度、長い貨物列車が長いカーブを進んでいく。

何気ない集落の風景だが、存外、大人になって故郷に帰ったとき、このような素朴な光景に懐かしさを憶えるのではないだろうか。

猫じゃらしが街道に花を添える。
ん?
これはいいか。

地元の氏神、洲河崎神社。

地元の方のお話では、10月5日、6日に当神社でお祭りがあるとのこと。
歴史があるイベントはいつまでも続いて欲しいものだ。

大変風情のある通りである。

山からの綺麗な水を引き込み集落を流れる。
鯉も健康的に泳いでいた。

川向うは武庫の町。ダジャレではなく。
この日、お話をお伺いした高齢の女性は、武庫のまたの、向こうの俣野の町から嫁いできたとのことである。ダジャレではなく。
この対岸の景色を見ながら故郷を思うこともあったに違いない。

倉が立ち並ぶ綺麗な景観である。

 ”柿食えば
   倉が建つなり
      洲河崎の”

柿が成り、曼殊沙華が咲く。
徐々に秋が深まっていく。